嘔吐恐怖症持ちの胃カメラ体験記②【経鼻】鼻からの胃カメラ。
前回、といっても1年ほど前になってしまいますが、口からの胃カメラ体験記を書きました。
その続編ではありませんが、6〜7年経つうちに、なんか嘔吐恐怖症も悪化してしまっており、口からはもう麻酔で意識がないときにしてもらう以外ありえないと思っていたので、鼻からしてくれる、いわゆる「経鼻 胃カメラ」をしている病院を探して、検査に至りました。
その体験記を書き綴っていこうと思います。
※注意※
この記事は、あくまでも私個人の体験記です。
全ての病院が同じ処置や方法をするとは限りませんので、不安があったら自分が行ったお医者さんに聞いたり、そこの指示に従うようにしてくださいね!
■目次
2016年5月に受けた
経鼻内視鏡(鼻からの胃カメラ)の体験記。
前談。なぜまた胃カメラを飲むことになったのか…
元々胃腸は1年ほどずっと不調でした。
ただ、激痛でもないし、仕事を休むまででもなかったのでその都度胃薬や手持ちの整腸剤を飲み対処してのりきっていました。
・どんな不調だったかというと。。。
胃腸の張り(張って苦しい)
げっぷやおならがでそうでも出ない、または出せない
便秘と下痢を繰り返す
胸のつかえ
胃酸がこみ上げてくる
少食・過食の繰り返し
という感じでした。いや、今思えば、ストレスだろう、と突っ込まずにいられません。
病院を探す
まず、5~6年前に口からの胃カメラを受けたことがありました。(その時の記事はこちら)
弛緩剤や安定剤?を打ってくれたものの、非常につらかった記憶があったので、ネットで、”近くて鼻からしてくれる胃カメラをやっている”、良さそうな病院を探していました。
嘔吐恐怖症もあったので、口からはもう無理だとも思っていましたしね。
兄が「鼻からの胃カメラは楽だったよ」、と言っていたのでちょっと気が楽でした。
2021.8.1追記:さーたりさんという腐女子で現役の外科医をしている方の漫画内に、
”鼻からの胃カメラはセルフで出来るほど楽”という描写があり、さすが外科医!!!と感心しました…その強さほすぃ…
腐女医の医者道! [ さーたり ]
初診
諸症状を伝え、血液検査と問診、触診、レントゲンを行った日にしてくれました。
色々な疑いがあるものの、とりあえずカメラやりましょうか、と言われてしまい、しぶしぶすることに。
予約
麻酔と睡眠導入剤を使用する人は午前中しか受け付けていないという病院の方針により、午前中に。
結構人気なようで、ほとんど埋まっていました。
なんとか空いている日に予約を入れました。
胃カメラ前日
夜9時以降は食べ物を食べてはだめ。飲み物はOK。スポーツドリンクやお茶もOKと言われました。
当日の朝
朝7時までならコップ1~2杯の水分の摂取はかまわないとのこと。
私は午前10時に受付だったので、7時前に起き、コップ1杯の水を飲み、支度する時間まで再度寝ていました。
当日の諸注意
車の運転が禁止されます。田舎で車生活だとこれが地味につらいですね。
受付~カメラ前処理
受付を済ませたら、さっそくベッドへ案内され、すぐに点滴を打たれました。
なんの点滴かは言われなかったのでわかりませんが、鎮静剤なのでしょうか。睡眠導入剤はこの時は入れられていません。
次に、鼻のむくみを取り、鼻腔(びくう)を広げて通りを良くするスプレーを両方の鼻に処置されました。その時は特に鼻の疾患はありませんでしたが、それでもとてもスースーします。
点滴を打たれながら、あの点滴のガラガラをひっぱり、いざ内視鏡のあるお部屋へ。。。
鼻からは口からよりも全然辛くないって聞いてたしきっと大丈夫だろうという思いもあったので、とてもリラックスした状態になっていました。
左右どちらの鼻の方が通りがいいですか?と聞かれ片方ずつチェック。私は特にどっちも変わらなかったので、なんとなく左にしておきました。
ベッドに仰向きに寝て、左の鼻に麻酔薬の薬を注入されます。
この時の看護師さんの対応が非常にわかりやすく、難なく麻酔薬を入れてもらいました。
息をとめながら入れ、指示に従い深く呼吸し、苦いといわれていた薬が喉の方に入って行ったらごっくんと飲み込みます。
歯の麻酔が効いてくる感じと似ていて、ピリピリじわーっと感覚がなくなっていく感じになります。
その後、左を下にして横を向き、今度は口から喉へと麻酔薬のスプレーを左右に吹きかけられました。苦みを感じますが、許容範囲内です。
またじわーっと麻酔薬が効いてきています。
そして、鼻からゴム状の鉛筆サイズほどのものを入れられ、カメラが入る鼻穴かどうかのチェックをされました。10センチほどあるもので、結構おー、入ってるなーという感覚があります。痛い人はこの段階で痛いようですね。インフルエンザの鼻チェックのようなあの感覚です。麻酔が効いているので入っているという感覚以外の感情は無かったです。辛いとかきついとか痛いとか。
しばらくそのゴム状のものを鼻に入れられていました。
先生がやってきて、ベッドの台の高さが高くなり、すぐに内視鏡が開始されました。
いざ内視鏡
ボールペンほどの太さの、ゴム状の内視鏡の先端から、なにか液がプシャプシャ飛び散りながら入ってきました。
モニターを見ながら自分の鼻穴を見ているのはなんか気持ち的につらくて、ちょっと意識をモニターからはずしていました…^^;
鼻は難なく通りました。ドクターには、鼻腔広くていいですね~なんて言われていました。
喉から食堂に行くところでだったかな?一度ごっくんと飲み込んでくださいと言われ、すごい違和感を感じながらもごっくん…
「もう一度」…ごっくん…
これがオエッってなる序章だったんですね…
そこは通過したものの、食堂の辺りから胃のあたりに行くときに気持ち悪さがピークに達して、目をぎゅっとつぶりながら「だめです…気持ち悪い…(泣」
と息も荒くなり、心拍数も増加してしまったところから、先生が「(睡眠)導入剤打ってあげた方がいいよ。打ってあげて」、との指示で点滴に追加されていたみたいです。
実はその間胃カメラはそこに居座ったまま。
2分間くらいじっと耐えていました…辛かった…;;
この時に3名体制で看護師がいてくれて、一人は右手を握ってくれていて、一人は呼吸の指示をやさしくフー…フーーーとしてくれ、もう一人は肩のあたりをサスサスしてくれていました。
この看護師さんたちがマジ天使。
私の周りの人での胃カメラ体験談を聞いていたら、そこまで手厚くなかったみたいなので、(私も前回の口からの胃カメラの時はベテラン風な看護師一人のみ)
ここの病院はそういったペインクリニック的な精神的な不安も取り除いてくれるケアへも重点的にしているのかなーという感触でした。
睡眠導入剤なくてもこの安心感だけで行ける人は多いのかな~と思います。
私は嘔吐恐怖症なのもあり、気持ち悪いという状況になるとパニック症状が出てしまうので、こういったケアでもだめでした…
結局導入剤が効いてきた頃に、再開。
このころから不思議と気持ち悪いという感覚や違和感はありますが、モニターを見られるまでになっていました。
胃から十二指腸へカメラが進みます。
胆汁の逆流を発見。
全ての壁面を確認し、キャプチャーし終わり、あとはするするするーと抜かれるだけです。
異物が押し込まれるときよりも、入った異物を同じ経路で取り除く方が数倍楽ですね。
胃カメラ、その後
普段からわりとぼーっとしていて、さらに朝食もとっていない状態でお昼ころになっているので、脳みそは働いていません。
導入剤や鎮静剤のためのぼんやりの症状なのか、低血糖の上、辛い診察後の放心状態からのぼんやりなのかがわかりませんがね!
とりあえず導入剤や鎮静剤の中和する点滴を打たれながらおそらく10分ほどベッドに横たわる。
そろそろ目が覚めてきたかしら?との看護師さんからの言葉ではい、と答えるも、
ハナから状態は変わっていない気がする…
まぁ、物理的には薬はそろそろ抜け切ったとの判断なのでしょう。
よくわかりませんでしたけどね!
その後、わりとすぐに診察室へ呼ばれ、ドクターから写真を見せられながら、診断を聞いていました。
軽度の逆流性食道炎と、やはり慢性胃炎でした。
・・・また慢性化していたのかと、ちょっと凹みました^^;
喉の麻酔もそのころにはもう取れていて、特に違和感もなかったので病院に設置されていたウォーターサーバーのお水を飲みました。
その後の食事に関しては、特に注意事項などは言われなかったので、普通にランチを食べました♪一応刺激物や脂っこい物などは避けておきましたが。
教訓
胃腸の不調を覚えたら、初期のうちにかかりつけのいいお医者さんのところへ早めに行きましょう!
私の場合はいつも急性的な症状でないとお医者さんに行かないという人だったので、このような微妙な不調が続き、慢性化してしまいました。
その結果胃カメラを飲むことに…
ただ、ある一定の年齢以上は定期的な胃カメラ検査が必要らしいので、どーーーしても辛いという人は、全身麻酔で意識ないまま口からカメラ入れてもらうっていう手もありだと思います。
もし胃カメラをすることになった方で不安で仕方がない!!という方は、はじめから安定剤や、睡眠導入剤を入れてもらうのがいいと思います。また、そういう病院を探して、すっごい怖いし不安症である、という旨を初めから伝えておきましょう。
胃カメラ数時間後
私は午後から普通に出勤しました。
胃カメラ終了後の4時間後くらいでしょうか。左鼻から鼻水が出そうだなーとふーんとかんだらどろっとした薄い鼻血が!
まぁ、100人に1人くらいの確率ではなると事前同意書には書かれていたので心配はしていませんでした。ドバッっと出ていたわけでもないので。驚きはしましたけどねw
その後就寝するまで鼻の奥から食道の辺りまで管(くだ)の違和感がずーっとありました。
口からの胃カメラの方がその違和感なかった気がするけどなぁ…
苦しーと呻きだしてどっかにぶつかってしまったのかもしれませんね。
あとは導入剤の待ち時間の2分間がほかの人よりも長かったので、違和感が残ってしまった原因かもしれません。
おわりに
いかがでしたか?
口からの内視鏡よりもずっと楽に感じました。
手厚い体制などの差もあるかもしれませんし、やはり医師の腕というのも大きいかもしれません。
どちらにせよ、善し悪しがあります。
医師とよく相談して検診を受けて早期発見早期治療を心がけましょうね!
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません