2016年公開、福山雅治主演、SCOOP!を見た感想、ネタバレあり。

概要
カメラマンの都城静(福山雅治)は、かつて数々の伝説的スクープをモノにしてきたが、今では芸能スキャンダル専門の中年パパラッチとして、借金や酒にまみれた自堕落な生活を送っていた。そんなある日、ひょんなことから写真週刊誌『SCOOP!』の新人記者・行川野火(二階堂ふみ)とコンビを組むことになり、日本中が注目する大事件に巻き込まれていく。
引用、Wikipediaより

R12指定だったのでしょうかね?
冒頭から家族と見たら気まずくなるシーンが繰り広げられていました。
下ネタ満載、コンプライアンス、セクハラ、パワハラ、なにそれおいしいの?って言う世界のお話です。
そういった綺麗な世界ではない、と言うことが冒頭よりはっきりわからされました。

全体として、飽きもせず、中だるみもせず、テンポよく、どうなるんだろうか、とハラハラしながら2時間面白く鑑賞できました。

自堕落で、だらしない、セクハラし放題、週刊誌の芸能人のネタを追うとっても嫌な仕事と見られていて、そして最低な人間なのですが、なぜか新人のノビちゃん側の応援ではなく、主人公の福山雅治演じる静の目線になってしまう、なんとも不思議な感覚でした。
普段は週刊誌を見ないし、そう言う芸能人の私生活を追ってパパラッチなんて本当に嫌な仕事だなぁ、と思っているので、とても不思議。感情移入ちゃんとできていました。
ああいう全く別の世界のお話でも、面白く興味深く見れるのは、見せ方がわかりやすく、うまいんだと思います。
新人ノビちゃんの成長とともに、ダメダメなカメラマン静も復活していくさまは、なかなか頼もしくワクワクするものがありました。
面白く見れた映画だっただけに、ラストが煮え切らなくて、ショックだけが残ってしまい、本当に残念。



☆☆ここからネタバレありです☆☆


時間が足りなかった?
なぜチャリ源となにが過去にあったのかを描いてくれなかったのか
滝藤さん演じる後輩との鶯谷の途中の話を、ラストでしっかり回収していたのに、なぜ殺されてまでいるのにチャリ源との過去が描かれなくて、未回収だったのか。とっても煮え切らない・・・

そういう切っても切れない何か莫大な恩を預かったのか、それともただただ怖くて離れられなかったのか。吉田羊さんのセリフでもよかったら話して欲しかったなぁ。

リリーフランキーさんのマジ基地演技が本当にすごかったです。
怖すぎた。
どうやってあの演技をしていたのか、役作りをどうしていたのかとか知りたいですね。なんか役に入っている間、狂いそう。

・・・ていうか、死ぬ必要あったの・・・?

・・・っていうね。
そんな感じよね。ラストがとても残念な、もっとも惜しい映画だったと思います。
ああ、面白いのになぁ・・・