SEの夫と見る、dele~ディーリーを2倍楽しくドラマ鑑賞~感想&解説【第1話】

こんばんは。1まる(@I_maru3)です。

2018年7月期のドラマが続々と始まりました。
中でも今期一押しのドラマ、dele~ディーリー~の感想を書いていきます。
SEの夫とありますが、正確にはSEでは無いらしいんですけど、私は細かい事はよくわかっていないので、ざっくりSEとしました。

このドラマで言う菅田将暉さんのポジションのわからなさ度合いです。
夫は山田孝之さんまでとはいかないけれど、そっち側です。

別に専門的なお話しがわからなくてもストーリーだけで充分楽しめるドラマでしたが、夫の解説を聞いてさらに深めることが出来たので、解説付きで感想をお届けしようとした次第です。

それでは、感想&夫による解説をどうぞ。

その前に、第1話のあらすじ

あらすじーdele公式サイトより抜粋

 被告人として出廷した何でも屋・真柴祐太郎(菅田将暉)に興味を持った弁護士・坂上舞(麻生久美子)は、すぐさま保釈手続きを取り、彼に仕事を紹介する。それは舞の弟・坂上圭司(山田孝之)が「dele. LIFE」という会社を立ち上げ、単独従事している秘密裏の仕事…。クライアントの依頼を受け、その人の死後に不都合なデジタル遺品をすべて“内密に”抹消する仕事だった!

 やがて、圭司のPC端末「モグラ」がある信号を感知する。ゴシップ記者をしている依頼人・安岡春雄(本多章一)のデバイスが、まったく操作されなくなったのだ! 死亡確認に向かった祐太郎が、自殺したと思われる安岡の遺体を発見したため、圭司は速やかにデジタル遺品を削除しようとする。ところが、安岡が息子・俊(川口和空)と交わした“約束”について知った祐太郎は、他殺の可能性を主張。証拠を見つけるためにも、デジタル遺品の中身を確認しようと言い出し…!

 まもなく、スケジュールアプリの内容から、安岡が片山薫(江口のりこ)という城南署の人間と頻繁に会っていたことが判明。祐太郎は事情を聴くため、薫のマンションを訪れる。ところが、中から出てきた謎の男・牧野(般若)に突如襲われ…! 一方、圭司はデジタル遺品の中に“とんでもない事実”を格納した隠しフォルダを発見する――。

全体の感想

デジタル遺品というまさに現代のホットワードを取り扱ったこの作品。
私もたまに考えます。明日突然死んだら、PCやスマホの中身はどうしよう、ネット上メール、SNS、ブログ、などなど様々なものをどうしよう。。。
そんなリスクを避けるべく山田孝之ふんする圭司がそのための事業をしています。

まずはそこにスポットを充ててドラマになったのが興味深いですよね。
ドラマ開始前からこれは面白そうだなと興味を持っていました。
全体的な感想としては、抜群に面白い!!

ハラハラドキドキし、とてもかっこいいアクションシーンがあったり、子どもに優しいほっこりジンとくるエピソードがあったり、人間の汚さ、醜さを本当は消したかったという話しがあったり、サイバー技術的な観点からもめちゃくちゃ勉強になったり。。
1話にこんなに詰め込めるのか!というほどの充実感とテンポの良さで、見入ってしまいました。
ちなみに、ハッカーやクラッカーなどの専門的な要素はふんだんにあるものの、それがわからなくてもちゃんと楽しめる内容に仕上がっています。安心して見て下さいね!

詳細の感想

さて、ここからは、細かいところをピックアップして感想を書いていきます。
SEの夫と一緒に見ていたので、技術的なお話しのシーンの時に、横から細かく解説してくれていました(笑)
ほえーと感心したシーンがこちら。

山田孝之がガチのプログラマーに見える

ご本人も、だいぶ坂上圭司という人物を考察されていたようですが、早口でしゃべる言葉に抑揚がない。
めっちゃあるあるかな、と思いました。
いや、プログラマーさんはおっとり系の方も知っていますし、一概にこんな感じではないのですよ!でも、ちょっと癖のあるひねくれたような役柄のようだと、一発で理解が出来たほどの表現力だったと言えます。もう、これはさすが山田孝之としか言えません。(大変上からですみません笑)

ハッカーのシーンがちゃんとしている~夫解説~

ちゃんとしている、とざっくり表現しましたが、スタッフロールにサイバーセキュリティ監修が入っていたので、ちゃんとハッキングまでの道のりが映し出されていたようです。

細かく言うとこのシーン。
・依頼人の死亡した記者のフォルダ内を見ようとする時に、ワンタイムパスコードをちゃんと入れている
・プログラム言語がpython(パイソン)で書かれていた。(最近は多いようです)
・受信メールのパスワードを解読する方法が、考えられる文字の組み合わせを総当たりで照会を掛けていて、ホワイトハッカーのやり方としてよく使われる。

このセリフ、1~2分にぎっしりですよ

真柴祐太郎(菅田将暉)「もっとすごいハッカーかと思ってたよ。魔法使いみたいにさ、どんどん色んな秘密をのぞけちゃったり。」
圭司(山田孝之)「…デジタル世界である特定の部屋を覗こうとする時に何が必要になるかわかるか。」
真柴祐太郎「知識とか技術とかそういうんじゃないの?あ、ひらめきとかそういうもの?」
圭司「社交性と機動力だ。」
圭司「その部屋の主(あるじ)がどういう人なのか、社会的にどういう地位でどんな人生を歩んできたのか。何を大事にしているのかどんな性格なのか。」
圭司「それを知って無限にありえる可能性の中からその人が決めたセキュリティ情報をあぶり出していく。」
圭司「その人の事を調べ、周囲の人から話を聞き、時には本人にも接触する。」
「あ~、アナログなんだな…」
圭司「技術や知識やひらめきは前提でしかない。それだけではその先へは進めない」
「社交性と機動力か~」
圭司「俺はハッカーでもクラッカーでもない。ただのプログラマーだ」

~中略~
~ここからパスワード探るシーン~
~カードの使用履歴を見に行くためにハッキングをしようとする~
「え?ハッキング…?だって自分はただのプログラマーで、ハッカーでもクラッカーでもないって。技術と知識とひらめきだけじゃだめだって…えぇ?!さっき言ってなかったっけ?!」
圭司「それは正面入り口の話だ。昔開けておいた裏口があるなら話は別だ」
圭司「一度入った部屋には、次楽に入れるように別の入口を作っておくもんなんだ。」
圭司「プログラマーならみんなやってる」

【ゼロから始めるデータ分析】 ビジネスケースで学ぶPythonデータサイエンス入門

ハッキングシーンの解説と感想

わー、改めて文字起こししたらマー大変!!何この情報量!
文字起こしして漸く理解出来ましたよ!ブログってすごいですね!復習できちゃうんですもんね!

いやぁ、、、、私は正直途中からついていけなかったですよ。
このシーン。なんとなくそういう雰囲気出てるなーって話半分でしたよね。
でも、ここ、夫がちゃんと理解していたようで、見終わった時に解説してくれました。
これは夫が感心していました。
ハッカーには社交性や機動力がないと出来るものではない、というのは正論である、って言っていました。ただ、「俺はただのプログラマーだ」と言った時には、ま、ハッカーやってるけどねと思っていたそうですよ。(笑)
そして、一度入った部屋に別の入口を作るっていうのは、技術力にかなりの自信がないとできない、と言っていました。入ったって絶対バレないっていう自信があるんだろうね、との事です。
こう聞くと、山田孝之もとい圭司はかなりの実力を持ったハッカーという事なのでしょう。

さいごに

メカメカちっくなオタク感は無く、全体的にオシャレにまとまっています。
難しい専門用語は実はそんなに使用されておらず、ちゃんとゆっくり聞けば理解が出来るものなのですが、いかんせん山田孝之の役柄がひねくれてて抑揚のない早口だからなー、プログラマーさんの中には、淡々とぶわーって文字の羅列をコンピューターが読みあげているように話される方いらっしゃいますよね。あんな感じです。
なので、その辺はさらっとなんとなくストーリーを楽しめたらそれでいいかなと思います。
とてもオススメなドラマです。2回見るとさらに面白かったです。