【第4話】「隣の家族は青く見える」不妊治療中の人が見て思うこと【ドラマ感想】

2018年3月7日

こんにちは、いちまるねっと1まるです。

ステップアップする段階ですね。
人工授精の壁、ともいえる、知らない人にとってはちょっと大きな壁を乗り越えるという段階で周囲の人の心境をよく映し出していたと思います。

はじめに

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現在不妊治療中の私が、このドラマを見ての感想を綴っていきたいと思います。
不妊治療中の記事に関してはこちらをどうぞ。

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不妊治療に関しては、まだまだひよっこで、こんなところで躓いているの?これから先は長いわよ?と多くの先輩方に言われてしまいそうですが、これもまたひとつのケースと思って見ていただけたらと思います。

  • 1まるの不妊治療歴
    ・約1年避妊せずに妊娠に至らない
    ・夫も私も一通りの検査済みで、お互いに特段異常なし
    ・現在は卵管造影後のゴールデン期間中でタイミング療法中→人工授精を検討する段階に入る
    ・もうすぐ30代半ばに差しかかろうとしている

そして、不妊をテーマとしつつ、他の複雑な環境が絡み合っているドラマなので、不妊とは関係ないドラマの内容も紐解く、というテイストもあります。

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第4話のあらすじ

隣の家族は青く見える〜第4話〜 | ストーリー – フジテレビ

 奈々(深田恭子)は、担当医の片岡(伊藤かずえ)から、人工授精へのステップアップを勧められる。

奈々が自宅に戻ると、大器(松山ケンイチ)の母・聡子(高畑淳子)が来ていた。聡子は、体に良いというジュースや冷え予防の靴下と一緒に、いくつもの子宝グッズを持参し、奈々を困惑させる。

渉(眞島秀和)は、朔(北村匠海)から、留美(橋本マナミ)のことをいつまでだますつもりなのかと問われる。女性の好意を利用して自分のセクシャリティをカモフラージュするのは最低だというのだ。渉は、朔の言葉に同意するものの、ゲイであることを必死に隠して生きてきた自分は今さら変えられない、と答える。

同じころ、ちひろ(高橋メアリージュン)は、引っ越しに備えて荷造りを始めていた。それを見た亮司(平山浩行)はショックを受けるが、彼女を引き止めることができない。

仕事を終えて帰宅した大器は、棚に並んだ子宝グッズの数々を見てあ然となる。その際、奈々は、人工授精を勧められたことを大器に告げた。すると大器は、理屈ではわかっていても抵抗感があると言い出す。

一方、深雪(真飛聖)は、次女の誕生会の招待状を持って五十嵐家を訪れる。そこで深雪は、ちひろや渉たちと仲直りもしたいので、招待状を渡してほしい、と奈々に頼む。

そんな折、奈々の母・春枝(原日出子)が伊豆から上京してくる。奈々は、不妊治療のことを春枝に打ち明けるが……。

感想

いよいよステップアップです。人工授精。
私、思うんですけど、だいたいタイミング掴める人(基礎体温がちゃんと2層ではっきりしていたり、生理周期が一定だったり)が、排卵日付近をちゃんと狙ってタイミングをとっているのにも関わらず1年以上妊娠しないのだから、そこからまた病院でタイミング法って、それはそんなに妊娠する確率をあげていないのじゃないかと思うんですけどどうなんでしょうね。
計算的には12周期狙ったけどダメで、検査した結果お互い異常が見つからなくて、さらにまた6周期タイミング法っていうことで、18周期タイミングとってみた事になりますよね。
まぁ、確率はあげているのだと思うのですが、、、う〜ん。

何も異常がないなら私は人工授精してしまって、そこでまた状況を見た方が確実なのではないかと思います。が、ドラマにもあった通りに、自然神話が頭をよぎり・・・みたいな事がおこるのでしょうね。

そういえば、私は今回リアルタイムでも見て、録画を見たのですが、2回目に見た時に気づいたことがあります。

最初の大器の会社の打ち合わせのシーンで、「おもちゃの素材はプラスチックなどの人工的なものでなくて、絶対天然木!世の中人工物が多くなってきてますからね」って大器が言っていたんですね。
最初に今回のドラマのキーワードがあったのは気づきませんでした。

れにしてもゲイカップルの朔くんが言ったセリフは、世の中への伝えたいセリフのオンパレードでしたね。「差別じゃなくて区別、ファンタジーかなにかと思っている。」などなど。
まぁ、偏見をもっている人だったら、「汚らわしい!」となるかもしれません。あのドラマではそう思う深雪さんがちょっと嫌な人、みたいに描かれているんですが、現実ではそう言う人の方が大多数だと思います。まだね。あんなに表立っては言わないだけで。
現実はきっと、もっと陰湿ですよね。あの人はああ”らしい”から近寄らないようにしましょう、距離を置きましょう、ひっそりとね、そう、いないかのように。。。
もし自分に子どもがいたとして、その親しい人にそういう人がいたら、どう説明しようかなぁ、と、考えました。
臭いものには蓋を、の理論で今まできていたなら、それはもう通用しない世の中なわけで。別に生々しい表現をしろと言うわけではなく、でも好意の表現が難しい気がする・・・
普通は異性が好きになるんだけど、、っていう言い方もダメとなれば、結構悩むと思うんですよね。普通、という概念が通用しないから。
生物学的なことを教えればいいのかな?

生物は太古の昔より生き延びて子孫繁栄のために自分の遺伝子を残そうとした。その本能は人間にももちろん組み込まれている。通常個体は子孫を繁栄できるための相手を探し求愛し、遺伝子を残そうとするが、まれにそうでない性質を持つ個体も存在する・・・そうでない性質を持つ個体と通常個体 同じ種類なので、差別するには値しない。
同じ種類の個体でも危害を加えられれば避けたり防衛しないといけないのは一緒で、それによる差別は望ましくない・・・
う〜ん。小学生には難しいのだろうか・・・いや、難しいですよね。^^;

て、今回は奈々の実母に不妊治療を打ち明けます。
結果お母さんは反対派。
「偏見があるのが世の中」というお母さんのセリフ、わからなくはないです。実際言わないだけでそういうの、ありますよね。そして。「そんな世の中、間違ってる」とはっきり言う奈々。
今回、訴求したいメッセージは奈々に言わせるスタンスなのでしょうね。

うちは実母には打ち明けていますが、特に反対もなく、子どもが生まれるって奇跡なのね、というスタンスなのでとても気が楽です。でも、きっと、不妊治療が理由で精神的に病んでしまって色々ダメな方向になるんだったら、とめるんだと思います。
私は、どこまでするかと考えたら、体外受精までは進むのかな、とぼんやり思っています。
今は助成金もありますし、家計もなんとかなるのかと。精神的なものがちょっと計り知れませんがね。。。
体外受精で授かれなかったら、それはもう、可能性はとても低いわけで。
でも、それを知った時、もっと前から諦めて二人の道を、って思うのかなぁとか考えましたけど、何もせず最初から諦めたのと、色々試した結果諦めたのでは、悔いが残らないのは後者なのかとも思いました。
経験した分、知識も得られますし、今後不妊治療をしたいと言う人にもこの検査はこんな感じだったと身をもって話せるというか、そんな感じ?です。楽観的かなー。

そして、大器の妹の米子、じゃない、琴音がいつも気持ちいいこと言ってくれますね。
「自然神話に取り憑かれてる人、いるじゃん」
無農薬、オーガニックであろうランチを食べながら言っていたのがまた面白いですよねw
ただ、母乳の方がいいというのは、ある一定の時代はそのように指導されていた時期があるのではないかと思うんですけど、どうなんでしょう。うちの親はそう聞いたと言っていました。
でも、たぶん、時代は日々進歩して、ミルクも非常に性能が良くなってきているのかなぁと思います。
初乳?は飲ませる、みたいなのでOKなのだと、今はそう聞きました。また日々変わるのでしょう。その時その時にお医者さんに聞くのでいいのではないでしょうか。

さてさて、第1話の感想で気になっていた、ゲイの広瀬はなぜわざわざこんな近しい関係をもつようなコミュニティの家に住む事にしたのか。
それの答えを今回明かしていましたね。
引きこもって、世間と隔絶していたら、、完全に孤独になってしまいそうだった。
隠しながらでも仕事でも世間でもコミュニケーションはある程度取らないといけないと思った。

「矛盾してるけど、それが俺なりのバランスの取り方だった」

なるほど。葛藤があったけども、そうだったのでしょうね。きっとこれからもずっと悩みながらいくのでしょう。思いっきり悩む人もいれば、朔のようにそこは悩まないという人もいたり、ドラマは違いますけど、かの有名な「逃げ恥」の平匡さんの会社の先輩もゲイで、オープンでしたよね。
平匡さんは勘違いしていましたと言って、容認できるようになりましたね。
「だれでもかれでも相手の許可なく襲ったらそれは犯罪だからねー」
という先輩の言葉が印象的でした。ゲイだからと言って、全男性がターゲットとなるわけではないし、大衆浴場やらトイレやらで突然襲ってくることもないですよね、それは立派な犯罪ですからね。==;

さいごに

今回は人工授精へのステップアップでの壁をどう受け止め、乗り越えるのかと、ゲイカップルの周知問題という点で話が進んでいきましたね。
次回は事実婚カップルの問題となりそうです。

最後は、あの、見栄はり妻の家庭かな。長女がなにか問題を起こしそうな予感。そして、次女がなんかめっちゃいい子で癒しだから、広瀬のおじちゃんも朔ちゃんも好きだよ?とか言ってママの意識変えたりするのかなぁ。
深雪さんも子どもへの愛情は人一倍あって、母性がすごいある人なだけで根は悪い人ではないと思うので、あとは多様的な観点をどうもっていけるか、というところだと思うんですけどね。
毎度毎度、考えさせられるドラマです。
もっと多くの人に見てもらえたらいいなぁ。

 

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